見せて貰おうかクロモリシャフトの性能とやらを!
リーズナブルなお値段でここのところ急速普及中の
しかしチタンでもないクロモリのシャフトで本当に効果があるものなのか? 実践しないと気が済まないBlog担当のカワイはさっそく自分のR1200GS-A用のクロモリアクスルシャフトを自費購入してテストライドにいってきました!
もちろん林道へ!
※ご注意ください
以下のインプレッションはBlog担当カワイが自分のBMW R1200GS-AにメッツラーKAROO3を装着した場合での感想です。
バイクおよびタイヤの種類やライダーの乗り方・感性等によっては異なる印象を受ける可能性があります。
この文章と同じ印象を受けることを必ずしも保証するものではありませんので予めご了承ください。
■Peoクロモシリアクスルシャフト 独断と偏見インプレッション
■オンロード編■
Peoクロモリアクスルシャフトの評価でよく聞くのが「バイクを押すのが軽くなった」というものですが、残念ながらこれは自分の場合「そう言われればそんな気もする」といった感じで明確な違いとしては判りませんでした。ただし自分の場合はR1200GS-A(33Lタンク)にメッツラーKaroo3(ブロックタイヤ)という組み合わせなので、通常よりバイクを押す際の転がり抵抗が特にタイヤパターンの部分で大きいので参考にはならない可能性が高いです。
しかしながらバイクを後ろ方向へ押した時に、ハンドルを切って切り返す際には明確な「軽さ」を感じることができました。そのため通常のロードタイヤであれば前でも後ろでも押す際に軽さを実際に体感できるのではないでしょうか。
さて実際に乗り始めてまず最初に感じるのが「フロントの硬さ」。フロント周りのどこかにフレームが増えたかのようなしっかりした剛性感を感じるようになります。これはノーマルとクロモリの根本的な強度の違いによるものでしょうか? これにより路面の感触が今まで以上によりダイナミックに手ごたえとして伝わるようになり、タイヤが滑っているのか滑っていないのか、グリップしているのかグリップしていないのか、より明確に判るようになり安心感が増します。
ただしこれは例えば自分も使っているメッツラーKAROO3のようなブロックタイヤだと手元に伝わる振動がよりはっきりするという面も合わせもっています。そのためあまり速度も回転数も上げずに、のんびりだらーっと流すようなシチェーションにおいて人によっては気になるかも知れません。
そしてそのまま走り始めるといつもと同じ道を同じように走っているのに、路面の舗装が良くなったかのような、あるいはタイヤの空気圧を入れ過ぎたかのような印象を受けます。つまりフロントタイヤがより滑らかに路面に追随するのを感じるようになります。これがPeoクロモリシャフトが製造精度を付きつめたことにより回転ロスが軽減された影響なのでしょうか? これはメッツラーKAROO3のようなブロックパターンのタイヤでも明らかだったので、通常のロードタイヤであればより軽やかさを体感することができそうです。
また特にタイトなコーナーでのコーナリングの際にはどこで加重し、抜重し、ハンドルを切り、バンクさせ、アクセルを開け、ブレーキをかける・・・・・・といった動作の一つ一つのタイミングが判り易くなったように感じました。おそらくはフロントのトラクションがよく判るようになったせいでしょうか、トライアルじみた挙動を行う際にも今まで以上にR1200GSAの巨体を扱い易くなって狭い道ではかなり助かります。
以上により積極的にマシンを操ろうとすればするほど、オンロードではその恩恵を受けることができるのではないでしょうか。メリハリのある走りが多いライダーにはオススメ、常にだらーっと流したいライダーの場合は一長一短、といったところでしょうか?
■オフロード編
さてオフロード編なのですがとりあえずサスペンションのセッティングを変える必要がでてくることを覚えておきましょう! オンロード編ではそのままで基本的には乗り易くなりますが、オフロードの場合にはサスペンションのセッティングに影響がでるぐらいの効果を実感しました。
オフロードのしかも下りではフロントの剛性感が増し増しになっているのがより顕著になるので、ノーマルシャフトの時と同じように突っ込んでいくとフロントの挙動とタイヤのトラクションが明らかに変わるので↑のようになることがあります。慢心してはいけない(戒め)。
例えば自分の場合はいつもESAのエンデューロモードのHi(山高い方)で走っていた道なら、エンデューロモードのLo(山低い方)にするだけで、単純にフロントの剛性感アップの恩恵を受けまた路面追従性も向上したように感じたので下りの荒れた路面でかっ飛ばすのが快適になりました。またタイトコーナーでのコントロールもオンロードと同様に車体の動きが判り易くなったおかげで、けっこうきわどい動きを強いられる際も安心感が増します。
オフロードではオンロード以上にフロントサスペンションが高速・高圧で運動する場合にはクロモリシャフトの恩恵を感じることができました。ただ250ccのような軽量車はどうかわかりませんが、200kgを軽くこえるGSのような重量車の場合はダートをゆっくり走るだけの場合にその「硬さ」がひょっとすると逆に乗り辛さとなってしまう可能性は正直あります。ただそれもサスペンションのセッティングをその硬さを折りこんだ上で変えてやれば解決できるような気もしますが。
■総評
¥15,750から購入できるPeoクロモリアクスルシャフト。オンロード主体であればどのような乗り方であれいづれかあるいは全てのシチェーションにおいて「軽さ」を体感できるのでオススメ。
オフロードについてはフロントのトラクション感がかなーり変わってくるので、サスペンションをそれに合わせられるのであればフロントの路面追従性も向上するのでオススメ。ただしF800GSのノーマルサスのように調整機構がない場合には普段の走りをもう一度振り返って、フロントの剛性が増すことのメリットデメリットを天秤にかけた方がいいかも知れません。
またバネ下荷重の軽量化を第一に求める場合にはクロモリシャフトは効果がほとんど見込めないと思われるので、その場合は費用が6倍ぐらいになりますがチタンアクスルシャフトを検討された方がよいでしょう。
タイヤ交換ついでであれば、部品代と合わせてもそれなりの価格でカスタム可能なPeoクロモリアクスルシャフト。MotorradSuzukaでは残念ながら店頭在庫はございませんので、交換希望の方は事前に納期等をご確認ください。
http://suzukabmw.exblog.jp/22132137/#22132137_1